毎日の気象の様子を観測して記録をとることを気象観測といいます。これによって観測する場所の気象の特徴を知ることができます。それをうまく利用することよって、農作物の栽培に利用したり、種々の生活上の活動をするうえで活用させたりすることができます。気象観測は、いろいろな器具を使って行われます。それぞれの機材で使い方にコツやポイントになるところがあります。そうした観測対象になる気象要素には、気温、湿度、気圧、風向、風速、雲量さらに雲の形や降水量などがあり、これらが代表的なものです。これらの観測にそれぞれ専用の機材を用います。いずれも科学的な手法としてよく用いられ、基本的に誰が行っても同じデータが得られるはずです。そして観測の目的に応じてこれらの気象要素の中から選択して観測します。それでは基本的な方法について説明します。

さまざまな気象要素の観測法について

まず気温と湿度です。温度については乾湿計を使うのが一般的です。直射日光を避け(屋外の日陰)におきます。目の高さほど(約1.5m)が理想です。温度計の球の部分に触れずに目盛りを垂直になるように読み取ります。乾球(気温となります)と湿っている球の差を計算して、湿度表から湿度を求めます。必ず観測する前に湿っている球のガーゼの湿りを確認します。 気圧は気圧計を使い観測します。原理は中が真空の缶を大気圧が押すことでへこみ、それを感知するタイプのものがよく使われています。観測場所は屋外の日陰で直射日光を避けて置き、値を読み取ります。風向と風圧は、一般に矢羽かプロペラのある風向風速計でまとめて測定します。多くの場合10分間ほどの観測される平均的な風速と風向を観測値とします。雲量と雲形は目視で行います。見通しのきく所で、空のうち雲に覆われた割合を求めます。快晴は雲量0~1、晴れは雲量2~8、くもりについては雲量9~10として天気をわりあてます。雲の形については、十種雲形と呼ばれる分類にしたがいます。雲形によりある程度天気の特徴やその後の変化の情報が得られます。

気象観測のさまざまなポイントについて

降水には雨、雪、ひょう、みぞれ、あられなどがあります。降水量として示す場合には、降水をミリメートル(mm)で表示します。雪などの固体は溶かしたのちに降水量として扱います。降水は雨量計で求めます。漏斗で受けた降水を貯め、一定時間後にマスで深さを測定して求めます。こういった観測は、基本的に同じ時間に行うようにします。そして記録用紙を前もって項目ごとに表にした形で準備しておき、それに観測時に記録するようにします。記録漏れや観測の間違いがないか点検したのち器具を片づけるようにします。こうした器具や機材は毎日の観測に必要になりますから、駆動部や電源などを日頃からメンテナンスするようにします。急な故障に備えてバックアップとなる機材の準備をしておくとよいでしょう。気象観測で記録されたものは継続することで、得られた記録はその場所の気象の特徴を表す資料になっていきます。今後や季節ごとの気象の変化の様子を知るうえで貴重な資料となりますから、しっかり保管するなり、パソコンなどに整理して保存・活用しやすいようにするなりしておくことも大切です。